子どもが絵を描いたりなんかしたときに
「うまく描けてるね!」
「上手だね!」
と、褒めてしまっていないですか?
わたしの経験なのですが
上の息子(現在20代)が幼稚園児だったとき。
担任の先生(超超ベテラン)に
「おかあさんは、息子くんが絵を描いたとき
上手だね~って声をかけてらっしゃる?」
と訊かれました。
「はい。絵や作品はどんなワケのわからない絵でも
必ず上手だね、って褒めるようにしています。」
と答えると
「あ~やっぱりね。だから息子くんは絵を描いたとき
『じょうず?ぼくじょうず?』
と私たちに訊いてくるのね…」
とおっしゃいました。ザンネンそうに。
わたしは子どもが描いたり作ったりしたものは
その子だけの唯一無二のものであり
その子そのものを表現しているものだと思っているので
けなしたりするのは本人の人格をけなすのも同然!
だからどんな下手くそなものでも、
どんな意味不明な作品でも
「なにこれ!?」
なんて否定的な反応はしないようにしていました(心では思っても)。
それがたぶん
「上手だね!」
という表現となっていたのですが…。
「上手の反対はヘタです。
上手だね、と言われなかったときは
ヘタなんだ!と子どもは思ってしまうでしょう」
(先生)
衝撃を受けました。
…う~わ…そういうことか…。
👀目からウロコ!
わたしの心がわしゃっ!となりました(なんじゃそら)
そういう褒め方は上手いヘタ、と技術に言及していることになるのか…。
反省しましたよ。
それからは
単に「上手上手!」と褒めるのではなく、彼がやったこと、
表現したことを認めてあげることにしました。
例えば、
「なるほど、ここはこういう風に色を塗ってみたんだね~!」
と、具体的に「彼がやったこと」を見つけて共感することにしました。
こういうことは絵に限ったことなのでしょうか?
じゃあ逆に「上手だね」
と、褒めていいときはどんなときでしょうか?
例えば、
お手伝いで子どもが洗濯物をたたんでくれたとしましょう。
「上手にたためたね!」
と、褒める。それは事実だから良いと思うのです。
でもそれプラス、
「手伝ってくれて助かったわ。ありがとう」
と言われたほうがより嬉しいし
自己肯定感?なんかも増す気がします。
幼児教育の専門家ではないので適切な単語はわかりませんが。
「上手だね」だけ言ってると子どもも勘違いしてしまうかもしれませんね。
(実はわたし自身、親にそんな褒められ方をされ自分は上手いんだ、とずーっと勘違いしていた記憶が…💧)
こういったことはやはり、一辺倒になってもいけません。
オトナがぽろっと、不用意に何気なく放った言葉でも
子どもの心に突き刺さるってこともありますので
発言する側は深く考えなくてはいけないのです。
愛のこもった言い方、
ニュアンス(そこに愛はあるんか?)が大事なのです。(言い切り)
息子がお世話になった幼稚園では
ここはこう塗りなさい、なんて余計なことは一切指導せず、
子どもの心を決して否定しない方針でした。
いたずらレベルのことも大いにやらせてくれて、
破天荒すぎて一部の保護者から理解されないこともあるほど。
でもわたしは大好きでした。面白かったな~。
いまはもうないので残念です。
あれから十数年…!
当の息子は自己肯定感の低いオトナになりました。
先日も、うちでお皿洗いをしていた彼に
「(手際がよく)早いじゃん!」
と褒めると
「早くないよ」
とソッコー否定されました( ;∀;)
でも毎日いきいきと楽しそうに暮らしているので
ま、まあ、よきです…。
マンションのベランダにあげは蝶がやってきてほっこり♡
羽が傷ついていたので
「いままでどんなことがあったんだろ?
あんたもいろいろあるんだね…」
なんて想像してしまいました。
↓ポチっていただけると励みになります🙇