しろいうさぎとくろいうさぎ ガース・ウイリアムズ ぶん・え まつおかきょうこ やく
原題は「The Rabbit's Wedding(うさぎの結婚式)」。
リアルなうさぎなのに、かわいらしく描かれていて、ずーっと愛され続けているハッピーエンドな作品。約6分。
あらすじ
いつも仲良く遊んでいる白いうさぎと黒いうさぎ。黒いうさぎは、遊んでいる最中に何度も考え事をします。白いうさぎがそのわけを訊ねると「ずっと一緒にいたい」という願いごとをしていたと告白。白いうさぎもその気持ちは同じ。2匹は結婚して楽しく暮らしましたとさ。
楽しく遊んでいるときに…
緊張と緩和
なんども悲しそうに考え事をする黒いうさぎ。実は「いつも いつも いつまでも、 きみといっしょに いられますように」という願い事をしていたからなのですが、その気持ちをどれくらい深刻に表現するか…。なんでそんなに悲しそうな顔をしているんだろう?と思わせておいて、なあんだ、そんなことだったのか!とホッとさせる…。緊張と緩和の差が大きくあっても面白いですね。
愛しかない!
「めを まんまるくして、じっと かんがえました」
白いうさぎも、黒いうさぎの告白を受け、真摯に考えているのですね。黒いうさぎも再び「いつも きみといっしょに いられますように」と祈ります。とにかく真剣愛です!
森の動物たちに祝福されての結婚式。とくにこれといった事件は起きません。平和でシアワセなひととき。ラストは幸福感たっぷりに読み上げてください。
個人的感想
うさぎが目をまんまるくしているシーンでは子どもたちは大笑い!聴き手の人数が多いほど爆笑なんですよね~!少人数でもそこまでではないですが、笑いが起きます。
わたし自身4~5歳くらいのとき、家庭にこの絵本があったのですが、そのシーンではとくに笑うことはありませんでした。
でも!あるとき幼稚園で先生が読み聞かせしてくれたときは、お部屋にいる園児たちが大爆笑!そのときわたしは「なんで?なんでみんな笑うの?」と、取り残された気分になったのを覚えています。(笑)わたしはどちらかというと、うさぎと一緒になって目をまんまるくするほうだったので、ここで笑うって感覚がなく…今でもその感じはわたしには理解できないので、笑えるひとがちょっと羨ましいです。
今このブログを書いているとき、息子(オトナです)がこのシーンのまんまる目のうさぎを指さして「わはは…!」と面白がりました。やっぱり、面白いんですね…!
さて、子どもたちは笑うのか笑わないのか…?読み聞かせするたびにひそかに楽しみにしています。みなさんの場合はどうでしょうか?
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