CHIKIらく日記

読み聞かせが10倍おもしろくなるコツと日々の雑感など。

読み聞かせのコツ どうぞのいす やさしさしか出てこない…!

どうぞのいす 作 香山美子 絵 柿本幸造

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あらすじ

うさぎさん手作りの小さな椅子。「どうぞのいす」と、たてふだを付けて設置。

ろばさんがやってきて、収穫したどんぐりの入ったかごを「どうぞのいす」に置いて、自分は木の下でお昼寝。

つぎにやってきたくまさんが、そのどんぐりの置かれたいすを見て「えんりょなくいただきましょう」と勘違いして食べてしまいます。

全部食べてしまったので、あとからくるひとのためにと、空いたかごにはちみつを入れていきます。

するとこんどはきつねさんがやってきて…

というパターンを繰り返し、

ろばさんが目を覚ましたときには、かごは、りすさんたちが置いていった、くりでいっぱいでした、というあったかいストーリー。

約5分。

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「どうぞのいす」の扉絵

読み聞かせのコツ①扉絵のタイトルも読む。

まず最初に、表紙のタイトルを読みますよね。

作者名も忘れずに、必ず読みます。出版社名などは読まなくていいです。

つぎのページをめくって、扉絵にも同じことが書いてありますが、扉絵では、タイトルだけを読みます。

読み聞かせのコツ②ここでいきなり高度なテクニック発動!

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  うさぎさんが 

ちいさな いすを

つくりました。

 うさぎさんが

つくった

しるしに

いすに

みじかい しっぽを

つけました。

 

「みじかい しっぽ」とありますね。その「しっぽ」だけで、聴いているひとに、どんなしっぽなのかを伝える気持ちで!

どういうことかというと、

例えば、おなじ「しっぽ」という単語でも、

恐竜のイカツイものなのか、

または、とかげやへびのように、ちょっとグロいものなのか、

読み手がしっかりイメージを持って読むと、「しっぽ」というニュアンスが違ってくるはずです。

ここでは「みじかい しっぽ」とあります。いすにしっぽなんて、かわいいですよね❤️かわいさを伝えてみましょう。

いきなりの高級テクニックですが、あなたならどんな「しっぽ」になりますか?

読み聞かせのコツ③言葉のないページの見せ方

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だれかのために、いすを置いておくうさぎさん…!という説明は一切ありませんが、理解できますね。 素敵なシーンです♪

たてふだに「どうぞのいす」と書いてあるので、聴き手が字の読めない年頃なら、読んであげたくなりますが、わたしなら、ここのページは黙って、ただ見せるだけにします。

読む文章がないからといって、さっとめくってしまうのは味気ないですね。せめて5秒~7秒くらいは見せていましょう。

読み聞かせのコツ④ここでようやく「どうぞのいす」!

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 はじめに

やってきたのは

ろばさんでした。

 どうぞの いす

みると

いいました。

「おや

なんて

しんせつな

いすだろう。」

 

ここでようやく、タイトルでもある「どうぞの いす」というキーワードが出てきます。わざわざ本文に太字で書かれています。なので、気持ち粒だてて丁寧に「どうぞの いす」を読みましょう。

読み聞かせのコツ⑤「いい きもち」連発

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 ろばさんがいすに、拾ってきたどんぐりの入ったかごを置いてお昼寝モードに入ります。

 

 つかれていたから

いい きもち。

 せなかが

かるくなったから

いい きもち。

 おおきな きの したは

いい きもち。

 それで ろばさんは

つい おひるね。

 

3回、「いい きもち」が出てきますね。なので徐々にゆっくり読むテンポを落としていくのはどうでしょう。だって、ろばさんは眠ってしまうんですもの。すーっと眠りに入っていく気持ちよさ…!そこを表現してみてください。

読み聞かせのコツ⑥いろんなキャラ設定

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 くまさん、きつねさん、りすさんたち…。

それぞれが、前のひとたちの置き土産を

「どうぞならば、えんりょなくいただこう」と全部食べてしまって、

あとの ひとに おきのどく

と、自分たちが持っていた食品をかごに残していきます。

これらのキャラクターは、「あとの ひとに おきのどく」と、同じようなことを言いいますが、せっかくなので、それぞれのキャラクターに合った声色にして言ってみるのもおもしろさが増しますね。ただ、あんまり無理して声を作りすぎないように。やりすぎるのもまた興醒めですし、ノドを傷める危険性もあります(笑)

読み聞かせのコツ⑦文字をまんま読まない!

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 ようやくお目覚めのろばさん。

 

「うー ふわあー。」

「あ、あ、すこし

やすみすぎたかな。」

 

これらは目が覚めたときに発する言葉です。

「うー 」と書いてありますが、実際、目ざめにはっきりキレイに

「うー」なんて言いませんよね。

これは、文字にすると、「うー」でしか表せない音なので、作家さんが仕方なく「うー」としているだけです。

なのでここで素直に

「うー」と字面どおりに読んでしまうのはさけたい。目覚めの時の音(声)のイメージ、それぞれ持っていますよね?

「うぁ~」とか

「むぅう~」とか、いろいろあるので、自分なりに探ってみましょう。

「ふわあー。」や「あ、あ」も同様に。これらはあくびやノビをしている描写だと思われます。文字通り読んでしまうと、漫画チックになって、それはそれで面白いかも知れませんが、リアルさにはかけるので経験の少ない子どもたちにはイメージしづらくなってしまうかも。

 

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 そしてラストも、言葉はありません!いいですね~♬

しずかに、やさし~い気持ちで、そっと本を閉じましょう…!

個人的感想

いかがですか?

1970年代発行の絵本ですが、わたしはもっと最近(90年代)の絵本かと思っていました。

やわらかなタッチで、どうぶつたちがみんな可愛らしく描かれていて、ストーリーには関係のないエキストラ出演のことりさんたちもめっちゃかわいいですね!

やさしさと愛らしさにあふれている一冊です。

 

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