MRIを撮るはなし
↑このはなしの続きです。
さていよいよ!
大学病院でMRIを撮る日になりました。
それまでの間、頭が痛いとかの自覚症状は全くなし。
たまに、左の胸(乳腺)が今までと変わらずちりちりっとするくらい。その「ちりちりっ」も、1日に数回、神経痛がチカチカするくらいの軽い痛みで、激痛とかじゃないので不安などはなかったです。
わたしの浅いMRI予備知識として…。
「狭いので閉所恐怖症のひとには困難」とか
「工事現場のような激しい音が続く」
とかは聞いていました。
まあ、前者は閉所恐怖症ではないから大丈夫でしょう。後者の音が激しい、というならコレだな、と、持参するようにとは言われていませんでしたが、マイ耳栓を持って行くことにしました。
その日は、
秋も深まりつつある小雨降る肌寒い日でした。
外来受付けを済ませ、MRI受付に向かっているとき、廊下ですれ違った入院患者さんと思しきお年寄りの女性に
「いま、雨は降ってるんですか?」と訊かれました。
咄嗟のことだったので
「小雨で…降ってます!」
と、なんだか変な日本語で答えてしまい、
わたし、キンチョーしてるやん!と自覚したのでした(笑)
MRI受付に着いて受付けをすると
「じゃあ、あちらに女性用の更衣室があるので、着替えてください。」と促されました。
脳だけ撮るのに?着替えがいるのか…知らなかったわぁ、と心で思いながら更衣室に入ると…。
六畳くらいのスペースに、昭和のオフィスの更衣室か?てな感じの懐かしい、しかもサビサビな古い鍵付きロッカーが並んでいました。
更衣室内にはほかに、これまた倉庫にあるようなスチール製の棚に上下検査着がたくさんとプラスチック製のお便所サンダル…みたいなサンダルが並んでおりました。
数種類のサイズの中から自分にあった検査着を選んで着替えをすませ、バッグなどの貴重品もすべてロッカーに入れ、ロッカーの鍵だけを持ちました。
検査着にはポケットがあったので、マイ耳栓を忘れずに入れました。
わたしはこのとき、お便所サンダルを見逃していて、上下検査着に着替えたのに靴だけ自宅から履いてきたブーツのまま廊下に出たのでした。
作務衣みたいな検査着に足元はショートブーツ…そのダサっぷりを想像してくださいね!😅
MRI待合室では、すでに5〜6人が長椅子に腰掛けていらっしゃいました。
わたしも並んで腰掛けたとき、みなさんがお便所サンダルなことに気がつきました。
なんかいかにも「他人が素足で履いたサンダルは断固拒否なひとか?」みたいになって恥ずかしかったですが、いや、意外と誰も気づいてないか…?わからないけれどすぐ更衣室に戻ってお便所サンダルに履き替えました。あのブーツのままだと金具が付いてるから、強力な磁場であるMRI室ではNGだったでしょうね。キンチョーしてて視野が狭くなってサンダルに気が付かなかったのでしょう。なにせ初めてのことなので…勝手がわからなかったんだもーん。
何食わぬ顔で待合室に戻って待つこと5分。
名前を呼ばれてMRI撮影室に入りました。
広々とした殺風景な室内にでっかい機械がありました。
入ってすぐ、カゴが置いてあったので、ロッカーの鍵を置き、マスクを外しました。
レントゲン撮るときだって「ワイヤーのあるものは外して」て言われるじゃないですか。ワイヤー付きのマスクだったから。頭部の撮影だしね。
でも
「あっ。マスクは大丈夫かも。貸してください。」と、技師さんがわたしの外したマスクをむんずとつかんで、MRIの機械の筒状になってるところ(人が入るところ)に近づけました。
「えっ?ワイヤー…(があるから外したのに)」と言うと
「いまね、(マスクが磁力に)引っ張られなかったから、マスクはつけたままで大丈夫です。」
とおっしゃられたので、わたしは再びマスクを装着。
そっか。磁力にオッケーなマスク(ワイヤー)とそうじゃないマスクがあるんですね。それにワイヤーなんてものは医療的な撮影には全部ダメだと思っていたので意外でした。
あと、スイッチオンの検査中じゃなくても、磁力が発生しているものなのね…と知ったのでした。
「じゃあこちらに横になって。」
台の上に寝て、両手はお腹の上においたまま。
「気分が悪くなったら押して。」
と、見てはいないのですが柔らかいソフトビニールな触感のブザーを握らされ、
もうひとりのかたが
「音がしますのでね。耳栓いれまーす!」
と、耳に綿みたいな感触のものをズイッと詰められました。
あっ!わたしマイ耳栓持ってきてたけど…。と、そこで耳栓のことを思いだしましたが、
なんだ、耳栓、やってくれるんだ〜!ゆってよ〜!(と、心の声)
よかったですよ。マイ耳栓出さなくて。
笑笑笑笑
続きは次回…。
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