大きい1年生と小さな2年生 さく 古田足日 え 中山正美
1970年出版の作品。この本知ってる!という保護者のかたも多いのでは?
一冊一気に読むとしたら2時間くらいはかかりそうですが、1章ずつなら10分程度です。全13章166ページ。
あらすじ
2年生だけど背が低いため幼稚園児に見られるあきよ。1年生だけど3年生に間違われるくらい背の大きいまさや。しっかりもののあきよにいつも支えられている弱虫のまさやですが、ある日、あきよが大好きだという花「ホタルブクロ」を採りに自宅から遠く離れた野原へ家出がてら、ひとりで歩いて目指します。
↑こういう地図ってなんだかワクワクしますよね~♪
登場人物が多いので…
主要な人物はあきよとまさや。それにあきよの友達のまり子ですが、その他ちょこちょこ小学生が出てきますのでさーっと読んでいると誰がなんだったか混乱しそうです。読み聞かせの前にしっかり読んで頭の中でそれぞれの人となりをイメージ出来れば大丈夫です。
あきよという子
「一年生のくせして、あんたなんか大きすぎるわよ」なんてキツイ発言をしますが、意地悪な印象になってしまわないように気をつけましょう。三日に一回はけんかをするというあきよですが、それは正義感ゆえ。姉御肌っぽいやさしさが出せればいいですが、あくまで小学2年生というのをお忘れなく。
意地悪な男の子たちが登場しますが、そちらをより意地悪に表現しましょう。
まさやという子
こわがりさんのまさやはイメージしやすいと思います。でも極端にそこを強調しすぎると野比のび太くんみたいになってしまいますが、まあそれでも良きだと思います。
ガムが5円の時代の話
まさやが家出の途中で買ったガムは5円。パンは20円。
この本は昭和45年の作品ですから、そんな時代なんですねぇ~。
家庭で読んでいたら「やすっ!」なんてツッコミたくなりますね!わたしならツッコむでしょう(笑)
セリフにも昭和の香りが。
「なまいきいうと、のしちゃうぞ」
「ごうじょっぱりね」
「へいきだとも」…
いいですねぇ。ちょっと日常に使ってみたくなります。でも、子どもたちの身の回りで起こるちょっとした事件やハプニングは「うんうん」「あるある」「わかる!」と今の時代と変わることはありません。(薄暗い道を1年生の子がひとりで歩かざるを得ない状況以外は)だから、長年にわたって読み継がれていく作品なのでしょうね。
まさやがホタルブクロを求めて大冒険するシーンは、子どもたちと一緒にハラハラしながら読んでみてください♬
個人的感想
わたしが物心ついたころには、この本はすでに我が家にありましたが、自分で最後まで読んだのはかなり大きくなってからでした。子どもからみれば、さし絵が描かれているとはいえ長編ですから、読むのにかなり時間がかかりましたし、登場人物が混乱してしまったのもこの頃でした。(単に読解力のなさ?)なので、わたし自身「誰かに読み聞かせしてもらいたかったなー」と思いましたので、気になったというかた、ぜひ読んであげてみてください!
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大きい1年生と小さな2年生 (創作どうわ傑作選) [ 古田足日 ]
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