しょうぼうじどうしゃ じぷた さく 渡辺茂男 え 山本忠敬
1963年の作品。消防車や救急車がレトロなスタイルでかわいいです。約7分。
あらすじ
じぷたは古いジープを改良した小さな消防車。自分は小さくて醜いので、はしご車やポンプ車、救急車が活躍するのを羨ましく思っています。しかし、山火事が起きたとき、狭い険しい道を入っていけるじぷたに出動命令が出て大活躍。翌日にはその活躍が新聞に載り一躍人気者に。
わかりやすいキャラクター設定!
擬人化されている4台の緊急車両たち。セリフからそれぞれの性格が垣間見えるので、読み聞かせる際にもイメージしやすいです。
のっぽくん
得意そうに「みてくれ、ぼくの はしごを。」と長いはしごを自慢します。自信たっぷりってカンジに読んでみましょう。
ぱんぷくん
高圧車のぱんぷくんは、おなかをふくらましながら「あっはっは」と言うところから、ふとっちょさんで豪快なイメージですね。
いちもくさん
「まってくださいよ」と、救急車のいちもくさんは唯一敬語です。それだけでマジメそうで信頼性があります。
じぷた
上記の3人(?)は小さいじぷたをバカにしがち。じぷたも、3人の姿や活躍ぶりを羨ましく思っています。子どもたちからも同じような評価です。でもじぷただって「ちいさな うちが かじになると、すぐに とびだしていきます。ぷーぷーと サイレンの おとも いさましく はしっていって、たちまち かじを けしてしまいます。」と、働きものなのです!
じぷたの活躍が新聞に載ってからは掌返しの大人気!
ラストは思いっきり明るいトーンで読んでめいっぱいハッピーエンドにしましょう♪
個人的感想
新聞に載るくらい活躍しないと認められないなんて!とツッコミたくなりますか?でも、単純明快で素直に気持ちのよいお話です!わたし自身もそうですが、子どものときに読んで「わーおもしろい!」と感想を持ったかたも多いと思います。そのときの気持ちって今でも消えないものなんですね…!
しょうぼうじどうしゃじぷた (こどものとも絵本) [ 渡辺茂男 ]
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